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深刻な給湯器不足で経験したことのない非常事態

世界中で猛威を振るう新型コロナウイルス。現在、コロナ禍の悪影響が日本の給湯器業界を直撃しています。一年ほど前はコロナ禍による人との接触回避の流れから、給湯器交換を見送るお客様が多く、一時的に給湯器業界全体が業績不振となりました。ですが、現在また違った意味で深刻な問題が出てきています。新型コロナウイルスの世界的流行に伴い、海外からの部品の供給が滞っているため、日本に給湯器が入ってこないという状態です。

冬は給湯器の故障が増え、給湯器業界は繁忙期にあたります。季節柄、給湯器交換のお問合せは増えていますが、交換する給湯器がないため、お問合せに答えることができない状況です。これに対して、政府も解消に向けた取り組むをしているものの、在庫回復までには数カ月かかる見込みですので、個人でできる取り組みをしておくことが大切です。給湯器の故障を防ぐための予防対策を次に紹介致します。

①【 長期不在でもコンセントを抜かず、電源プラグがコンセントに差し込まれている状態にする】給湯機器には、外気温の低下を感知すると自動的に作動する機器本体の「 凍結予防ヒーター」と、機器本体と浴槽間の配管を水で満たし凍結を予防する「 自動ポンプ運転装置 (追い焚き機能付きのみ)」

が備え付けられているので、電源プラグがコンセントに差し込まれていることを確認する。

②【 追い焚き機能付き給湯器の場合は、浴槽には一定量の水はりをする】自動ポンプ運転装置は、配管内を水で満たし、浴槽と給湯機器を循環させることにより配管の凍結を予防するもので、特に一戸建てで屋外に配管が露出し、保温が不十分な箇所がある場合に有効です。

③【 給水元栓を保温する】通常、給水元栓には保温措置がなされてますが、屋外設置で保温措置がなされていない場合には、設備行為業者に当該作業を依頼するか、緊急的な措置として、タオルを巻き付け、上から防水のためビニールでカバーすることをお勧めします。さらに、配管などが凍結した場合には「 自然解凍を待ち、熱湯をかけたりしない」等の対策が必要です。住宅リフォーム・紛争処理支援センターでは、《 住まいるダイヤル》において、家庭用給湯器の供給遅延に関する相談対応をしています。また、2022年4月1日受注分から給湯器などの小売りを5~10%程度の値上げが想定されてます。日本国内外との給湯器の取り合いとなっているため、早めの注文が必要です。

このように自身での故障対策や点検、専門機関に相談しながら乗り切りましょう