空き家が増え続けている!その状況と問題点
実家を相続した時などに、空き家のまま放置をすると後で様々なトラブルを引き起こす原因となってしまいます。ですが、具体的にどのようなトラブルが起こるのでしょうか。ここでは、空き家を放置していたが為に起こりうるトラブルや危険性について紹介します。事前に知っておく事で、将来のリスクに対して備える事が可能となります。
846万戸?増え続ける空き家の現況
総務省の住宅・土地統計調査によると、日本の空き家の数は、2018年10月1日時点で846万個と過去最多になりました。ですが、住宅の総数は179万個増え、6,242万個となっています。空き家問題の背景には、新築住宅が増える一方で、空き家の流通または解体が進んでいない事を表しています。そして、空き家が増え続けている理由は、それだけではありません。そこには、相続問題もあるのです。昔は、長男が跡を継ぎ、親との同居も当たり前でした。ですが、時代が流れ、次第に核家族化が進み親との同居も珍しいものへとなりました。やがて、親が亡くなり実家が空き家となるのです。そして、相続したものの、なかなか売却出来ずに放置されているのです。空き家問題の現状の裏には、こうした家族間の事情も関係しているのです。
犯罪リスク?空き家がもたらす問題
空き家が増える事で起きる問題の1つに、犯罪のリスクが上がります。その理由は、空き家をそのまま放置すると、不良が溜まり場にしたり、ホームレスが住み着いたりして、犯罪のアジトになる可能性もあるのです。また、近隣の住民とのトラブルにも発展する可能性もあるので、空き家を放置するのは危険なのです。事実、過去のデータでも空き家の数と犯罪が起きる数は比例しています。地域の安全の為にも、空き家を放置しておく事は避けましょう。
災害時の倒壊リスク?空き家によって起こる被害
空き家をそのまま放置しておく問題の中には、災害時の倒壊リスクもあります。その理由は、家が建てられた年代です。1981年5月末に建築基準法が改正され、その日より以前に建てられた建物は旧耐震と呼ばれています。旧耐震住宅は地震に対する備えがされておらず、地震が起きた時に倒壊するリスクが高まります。空き家を放置しておく事は、人命にも関係する事なのです。
空き家を放置している?近隣住民にもリスクがある重大な問題に!
実家を相続した時に、空き家のままにしておく事は様々なトラブルやリスクに繋がります。そして、その被害は近隣住民にもリスクがあります。例えば、空き家が犯罪のアジトに使われれば、地域の治安も悪くなります。また、災害の時に空き家が倒壊すれば逃げ道を塞ぎ、近隣住民の避難経路を奪う事になります。大切な事は、再利用や売却などをして空き家をそのまま放置しない事です。