コラム

空家

遺された空き家の問題点とは?解決法はあるのか

遺された家をそのままにしておく人が増えてきています。色々な理由で空き家になってしまうのです。しかし、誰も住まなくなると家の老朽化は急激に進みます。遺された家が誰も住まないままになると問題が発生します。そのような問題はあらかじめ対処しておけば、トラブルになりにくいでしょう。ここでは空き家に関する問題点や解決法を解説していきます。

 

どうして?空き家が増え続ける理由とは

 

空き家が増えている理由の一つに少子高齢化や核家族化が進んでいることがあります。子供と両親が住む家と祖父母が住む家が離れていて、祖父母が亡くなると住んでいた家が空き家になるのです。その時に、誰も祖父母が遺した家に住むのを希望しないことが、空き家の要因です。他には解体費用を負担する遺族がいないことも空き家が増えている理由でしょう。相続する遺族が複数人いる場合、誰が空き家を相続して解体するかでトラブルが起きることも多いです。空き家を相続しても遺産が少ないと分かれば、空き家を解体をしようとはしません。そのまま残してしまう人は少なくないです。さらに中古住宅の不人気という理由もあります。空き家を売却しようとしても、売れないためそのまま残してしまう人もいます。その状態が長く続けば、空き家になってしまうのです。

 

犯罪?コスト?増え続ける空き家によるリスクとは

 

遺された家が空き家になるとリスクがあります。まず犯罪の苗床になるリスクです。空き家は犯罪者にとっては住み心地がいい家です。見つかりにくいですし、雨風が防げます。不良の溜まり場としても人気があるでしょう。そうなると、近隣の治安にも影響を与えてしまいます。さらに放火のリスクもあります。空き家ですから放火されても誰も気づきません。燃え広がってから近隣住民が気づくことになります。空き家が全焼すると、周りの家にも迷惑がかかることがあるでしょう。他にはコストのリスクもあります。空き家を持っていると、固定資産税がいつまでもかかります。空き家は持っているだけでリスクを何重にも抱えることになるのです。

 

3000万円特別控除?国が打ち出した解決方法とは

 

空き家に対する国が打ち出した解決方法として3000万円の特別控除があります。空き家を譲渡した金額に対して最高3000万円の控除が受けられるのです。条件はありますが、クリアすればかなりメリットがあります。

遺された空き家は負の遺産?早めの対策を!

 

空き家になる理由は様々ですが、空き家を持ち続けるのはリスクがあります。遺された空き家はトラブルのもとになるので、早めに対処しておくことが大切です。3000万円の控除などを有効活用すれば、受け取れる金額を多くすることも可能でしょう。空き家は相続した人が関心を持って問題に取り込むことで、トラブルを防げる問題です。