空き家対策には家族信託が効果的!理由や活用のポイントを解説
相続した家を使わないまま放置してしまって空き家として取り締まられるケースがだんだんと出てきています。将来的に二の舞を踏まないようにするためには十分な対策を立てておかなければなりません。その手段として家族信託が役に立ちます。どのように活用すれば家族信託で空き家対策を立てられるのかを理解しておきましょう。
そもそも「家族信託」とは?
まず大前提としてそもそも家族信託の概要を知らなければ空き家対策に活用することもできません。家族信託とは財産管理を家族に託す方法で、法的に正しい手続きをして信託をすれば家族に資産の管理をしてもらえるようになります。遺言のようにして活用することもでき、この資産は次男に渡すものとして管理しておいて欲しいと長男に任せるといったことが可能です。本人が意志判断できない状況に陥ったとしても、信託された人が本人の意向に沿った形で管理や処分を行うことができます。特に高齢者になってから認知症と診断されたケースでも資産を動かせるようにするのに重要な役割を果たす制度です。
空き家対策として家族信託が有効な理由
家族信託が空き家対策として有効なのは、空き家が発生する二つの原因に対策できるからです。一つ目の原因として挙げられるのが、使うつもりもない人が相続してしまったというものです。使わずにいつまでも放置していた結果として空き家問題が発生してしまうため、使いたい人が相続人の中にいるならその人が相続することで有効活用されます。一方、共有名義になってしまった結果として処分できずにいつまでも空き家になっているケースも少なくありません。遺産分割協議のときにうまく分割できずに共有名義にするということはよくあります。共有名義の場合には全員が書類を整えなければ売却できず、一人でも反対する人があると持ち続けることになってしまうのが問題です。しかし、家族信託によって誰が相続するかを決めてしまっておけば何も心配はありません。
空き家対策に家族信託を活用する際のポイント
空き家対策のための家族信託を活用するなら、信託を行う時点で家族での見解を一致させておくのが肝心です。また、受託者が責任を持って対応できることも重要なので、誰に託すかを見誤らないようにしなければなりません。
家族信託を活用して空き家対策をしよう
空き家問題は全国的に深刻になっていますが、相続を前にして適切な資産管理体制を整えてあれば対策ができます。家族信託はその方法として有用な選択肢なので、相続する不動産がある場合には早めに手続きをしておきましょう。その受託者を適切に選び、家族での協議もしっかりと行っておけば相続のトラブルは全体的に回避できます。