コラム

家族信託

家族信託契約後に口座開設!専用口座のメリット

万が一、自分で財産の管理が出来なくなった時の事を考えて、家族信託の手続きをする事を検討している人もいるでしょう。その時に、家族信託専用の口座を開設しておく事が大切です。ですが、なぜ専用口座を開設する必要があるのでしょうか。また、専用口座を開設する事のメリットとは何でしょうか。そこで、家族信託専用口座について説明します。これを読めば、専用口座を作るメリットが分かります。

 

家族信託専用口座とは

 

家族信託口座というのは、名前の通り信託専用の口座です。委託者から資産の管理を任された時、その資産の中には預貯金や現金もあります。受託者は、資産の管理を任されただけで、資産を自由に使える訳ではないのです。家族信託口座を作る事により、受託者は委託者から管理を任された資産を、そこで管理する事が出来るのです。

 

資産を守る!家族信託専用口座のメリット

 

家族信託専用の口座を作るメリットは、資産を守る事が出来るという事です。委託者から資産を任された受託者が、自分の口座で資産を管理していると、場合によってはトラブルに発展する可能性もあります。例えば、破産宣告を受けた場合には、受託者の口座は債権となります。また、受託者が死亡者した時には、委託者の資産を巡って相続トラブルに発展する可能性もあります。その時に、受託者が普段から使っている口座で委託者の資産を管理していると、切り離す事が出来ません。その結果、委託者の資産が失われる事になるのです。そうならない為にも、家族信託専用口座を開設しておく事が大切です。

 

家族信託専用の口座開設方法

 

家族信託口座を開設するには、まず家族信託専用口座を取り扱っている金融機関を探しましょう。金融機関によっては、家族信託専用口座を取り扱っていない可能性もあるのです。事前に確認しておく事が何よりも大切です。そして、金融機関が見つかったら、契約内容について詳しく打ち合わせをしましょう。この契約内容についても、金融機関によって違いがあります。どの金融機関が良いのかをじっくり考えてから決めましょう。契約内容が納得が出来たら、次は契約書を公正証書で作成しましょう。そして、公正証書と一緒に金融機関が指定する書類を提出して、口座開設についての手続きが完了します。必要な書類は、金融機関によっても違いますので事前に確認しておく事が大切です。

資産を守るため家族信託の口座開設をしよう

 

家族信託を行う事は、資産を守るという事です。資産の受託者は、委託者から資産の管理を任された以上責任があります。家族信託専用口座を開設しておく事で、受託者の資産と区別する事が出来て、安心して管理する事が出来るのです。そして、家族信託専用口座を開設する時には、金融機関に相談して契約内容をよく理解する事が大切です。