共有名義はトラブルのもと?回避するなら家族信託
「親が残した不動産を共有名義で引き継いだ。」
こういった複数での所有状況ではトラブルが多発することがよくあります。
そこで今回は不動産を共有名義で管理するときに起こりうるトラブルとその対処法としておすすめの家族信託についてご紹介させていただきます。
□共有名義によるトラブル
*相続人が多く手続きが面倒
相続人が多い共有名義ではその分手続きが面倒になってしまいます。
相続のためには戸籍収集を行う必要があるのですが、これが増えてしまい面倒です。
また相続する場合に全員からの遺産分協議書による同意をもらう必要もあり、人間関係でのトラブルが起こる可能性もあります。
*相続人同士の主張がぶつかりトラブルが発生する
資産の価値はすべて同じではありませんし、人によってもどの資産が好ましいなどの条件が異なります。
ですから相続される資産がいくつかある場合にどの不動産を相続するのかでトラブルが発生します。
例えば父が他界し、母、兄弟に資産が3つ残されたとします。
これが遺言書などもなく共同名義になっていた場合、どの資産を相続するのかでもメル可能性が高くなります。
*相続人が行方不明、認知症
父が他界し、残された資産が認知症を含めた家族で共有名義になっている。
こういった場合に想定されるトラブルが認知症の母が問題になることです。
認知症になっているとは言え相続人です。
共有名義になっていると相続した不動産に大規模な工事や、ローンの担保といった重要な判断を行う際に合意などを得る必要があります。
しかし認知症になっていると意思決定をすることが難しかったり、単純にコミュニケーションをとることも難しい状況になることが難しい場合もあります。
こうなってしまってはとても面倒ですよね。
□共有名義によるトラブルを避けるために家族信託とは
家族信託とは財産管理の手法です。
家族信託では資産を持つ方が生前の段階で自分の資産を家族の誰に任せるのかを決定しておき、その管理、処分を任せる仕組みです。
共有名義では相続人が認知症、健康の問題が発生しトラブルが起こることがあります。
そうした状況になることを避けるために家族信託をしておくと、安心ですね。
□おわりに
今回は資産を共有名義にしておくと起こりうるトラブルとそれを避けるための家族信託についてご紹介しましたがいかがでしたか?
こうした資産に関する知識は、資産家が亡くなってから考えるのでは遅い場合があります。
ですのであらかじめどのような制度があるのか知っておくことが大切ですね。
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