相続した家が必要なかった、引越しで今の住まいを放棄することになったなどといった様々な理由で戸建を売却したいと考えることがあります。しかし、いざ売ろうとしたときに思うようには行かなくて苦労している事例も少なくありません。どのようなポイントを知っていると戸建をスムーズに売却することができるのでしょうか。

 

戸建を売却するまでにかかる期間は？

 

戸建を売却しようとしてから売買契約が成立し、引き渡しを終えるまでにかかる期間はケースバイケースです。短い場合には一ヶ月くらいで引き渡しまで終わらせることができますが、長い場合には一年以上経っても買い手が見つからず、いつまでも販売を続けることになってしまっています。平均的には三ヶ月から六ヶ月程度が戸建を売却するのにかかる期間です。

 

戸建がなかなか売れない理由

 

戸建が売れないのにはいくつかの理由があります。まずマンションなどと違って庭などの屋外の管理が必要になり、防犯性についても塀があるだけで無防備という印象を持っている人がいるのが原因です。戸建の良い面にこだわっている人の場合には屋内も庭も理想に近い物件を探すため、なかなか売ろうとしている戸建に興味を持ってくれる人がいません。さらに、戸建を手に入れるなら注文住宅が良いという人も多いことから、中古住宅を買おうとする人が少ないのが売れにくい理由として大きいのです。また、居住期間が長かった古い戸建の場合にはメンテナンス費用がかさむのが気にかかって敬遠する人も多くなっています。

 

戸建をスムーズに売却するためのポイント

 

戸建をスムーズに売るためにはニーズに合わせてリフォームをするのが良い方法です。ただ、リフォーム費用がかかってしまうのは確かで、売れないとわかってからニーズを調べてリフォームするという手順が理想的でしょう。また、戸建の売却をするときには仲介よりも買取を選んだ方がスムーズです。なかなか個人の買い手をすぐに見つけることはできないですが、業者であれば在庫として抱えて長期的に販売しようと考えてくれます。仲介の場合に比べると売却金額は低くなってしまいがちではあるものの、一週間程度で取引を終わらせることができる方法として魅力的です。

戸建が売れないときは理由を把握して売却を目指そう

 

戸建がなかなか売れないのは個人の買い手が考えているニーズと合っていない場合が多いからです。リフォームをしてニーズに合わせるだけで売れやすくなるので、人気がない理由を調べるようにしましょう。また、どうしても売れないときには買取を利用するのも良い方法で、スムーズに売却するための最終手段として覚えておくのが大切です。