使わない実家を相続放棄・解体・売却するメリットを比較
親が残した実家があるけど、自分の家もあるしどうしようか悩んでいる。
こういったお悩みをお持ちではありませんか?
このような状況では空き家の相続放棄・解体・売却という選択肢があります。
この記事ではそれらのメリット、デメリットについて比較していきたいと思います。
□相続放棄のメリット、デメリット
相続の放棄はすべての遺産を相続せずに放棄することです。
*メリット
相続破棄をすることのメリットには固定資産税の支払いをする必要があります。
住宅などの資産には毎年、その評価額に応じて固定資産税という税金を支払う必要があります。
相続を放棄することでこの税金を支払う必要がなくなります。
*デメリット
相続を放棄しても管理の義務が残ります。
民法第940条に、「相続の放棄をした者は、その放棄によって相続人となった者が相続財産の管理を始めることができるまで、自己の財産におけるのと同一の注意をもって、その財産の管理を継続しなければならない」とあります。
ですので相続を放棄してもその段階では管理の義務を免れることはできません。
□解体のメリット、デメリット
空き家を放置すると老朽化が進みます。
そういった状況では解体をするという選択肢があります。
*メリット
解体をすることで売却しやすくなるというメリットがあります。
ご自分の実家がまだ築年数が浅い場合は例外ですが、多くの場合は築年数が経過していますよね。
そうすると売却することが難しいです。
解体し更地にすることで売却しやすくなります。
*デメリット
空き家を解体するとその土地は住宅用ではなくなります。
そうすることで税金が高くなります。
住宅用の土地の場合は固定資産税が6分の1まで軽減されますが、解体するとそれがなくなります。
ですので管理に相当なお金がかかってしまいます。
解体する場合はすぐに売却するか、他の活用方法を考える必要があります。
□売却のメリット、デメリット
相続した資産は売却することが可能です。
*メリット
売却することのメリットとしては資産を現金化できることがあります。
管理や固定資産税で費用がかかってしまう状況が好ましくないのであれば、売却し確実に現金にしましょう。
それらのお金は生活費や子どもの教育費に当てることができます。
ローンが完済していない場合にはそちらにも支払いができます。
*デメリット
空き家と言えど住宅は資産です。
売却するということはそれを失うことです。
それが1番のデメリットでしょう。
他には売却するための費用がかかることがあります。
一般的には不動産会社に仲介を依頼することになります。
売買契約が完了し、売却というときに不動産会社に手数料を支払う必要があります。
□おわりに
今回は空き家の相続放棄・解体・売却のメリット、デメリットを比較しました。
相続した実家をどうするかはあなたの判断に委ねられています。
ですからあなた自身の状況でどうすることが最適か考えてみてくださいね。
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